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2007年02月04日
細野晴臣インタビュー THE ENDLESS TALKING
YMOの中で一番気になる細野晴臣。
こういう本当にトガったことやってた、大人の話を聞くというのは
とても価値があることだとシミジミした。
ワールドミュージックなどに傾倒していった以後の話に名言がいっぱい。
抜粋を。
*
ワールドミュージックに傾倒した頃。
「僕は生身ではアラブにもインカにも入れない。
ただ時間を辿ってDNAのレベルまで下がっていくと、
実は文化としては共有するものがあって、
それこそ先祖がえりの原点だったりする。
それは今の自分では不可能だけど、物語として変身すればできる。」
「本当のボーダーレスというのは、そこまで帰らないと実現しない、
お互いに認め合うことができないと思ったんです。
若いころ願っていた悟りの境地とか、
そういうものを今はあきらめているところがあって、
この年になって考え方を変えているんです。
ある目的があって、たどり着けないまま、
そこに向かっていくプロセスこそが、いわゆる自分にとっての悟りであると。
その動いているプロセス自体を大切にしたいなと。
行き着くところ、場所の問題ではない。
プロセスですから永遠に終わらないと思うんですね、
エキゾティシズムというのは、そのポップな表現にいろいろな層があって、
深くなれば、宗教感覚までいくでしょうけど。」(p.295)
*
日本について。
インタビュアー
-足元を振り返って自分の中から出てくるものをやってる人が
少ないような気がしますけど。
「そこが日本の謎ですね(笑)。」
「...僕は戦後生まれですけれども、僕の親の世代が、価値観の転換を
無理やりさせられたわけです。...(略)そのうち、裏切られて失望して、
何も信じなくなっちゃったんですね。で、その裏返しとして、やはり
民主主義の自由さに没頭していったんだと思うんです。...(略)
僕らはその世代の子供たちの第一世代かもしれないですね。
そのひずみが今社会問題として出ていると思うんです。
例えば僕の世代の家庭崩壊が多かったりとか、神経症が多かったりとか。
結局、戦争で分断されて、何かこう、すがりつくものを持てない
日本人の悩みが出ていると思うんですけど。
ですから、今何が起こっているかというと。教育によらない自己教育
というかな。他者からの教育ではない。自分で何か探し出してきて、
自分で価値観を定めて生きていかざるを得なくなってきている。
僕の世代ではなくて、僕から下の世代がそういうことをみずから
獲得しようとしだしていると思うんです。」(p.314-315)
*
音楽の中だけで音楽をみていない、学者のような人。
80年代にインベーダーゲームが出てきた頃の異様な日本の感じも懐かしく語られてます。
太っちゃったけど、この人の往年のベースラインは本当に素晴らしい。
メゾン・ド・ヒミコ
これも好き。
投稿者 noritama : 2007年02月04日 01:25
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